|
Tabacon Resort 1968年7月コスタリカ。 アレナル山が100年ぶりに大噴火した時、
この予想だにしない大惨事に、近くの タバコン村は破壊され、多くの命が失われた。 以来33年、標高1,633mのアレナル山は、 コスタリカで最も活発な活火山となっている。 しかしその当時驚いた人々も、 今日のこの有様には、遠く想像すら 及ばなかったであろう…。
アレナル山の活発な噴火により、流れ出す溶岩…。今だ活動が止まない この山の麓に、“神の恵み”、そう、天然の温水が湧きあがったのである！！
Tabacon Resort (タバコン・リゾート）は、大小10個の温水プールと、 7箇所以上入れる流れる温水の川と滝がある、一大温泉リゾートだ。 「中米コスタリカに温泉？」、と聞いてもピンと来ない人も多いと思う。 実は我々もそうだった。人から聞いても、ガイドブックで読んでも、 どうしてもよぎる一抹の不安。それは…、『だって、コスタリカでしょ？！』 かって “リゾート” という名にだまされ、何度泣いた事か…。 国と場所が違うと“リゾート”の意味も違うらしいと、最近ようやく実感している 今日この頃。さて、一体どんなものなのか？実際見てみないとわからない。 今度いつ湯船に浸かれるかも知れず、ここは、温泉好きの日本人としては 見過ごすわけにはいくまい。 そうして訪れた Tabacon Resort は、コスタリカにしては驚くほど近代的で 設備の整った、リゾートの名に恥じない造りになっていた！
タオルとロッカーのキーをもらい、水着に着替えたら、 そこには大人のアミューズメント・パークが広がっている。 敷地内にはレストランもあり食事もとれる（味はイマイチだが食べれる）。 中心には大きな温水プールがあり、中にはプール・バーもある。 ラッキーにも晴れた日なら、ここからアレナル火山を眺めながら１杯飲むことも出来るだろう。 ジャングルの様な庭園の中を、天然の温泉が川となって流れていく。 私は特に、その場所が気に入った。各種の普通のプールより、温度も熱いし 日本人好みだと思う。雰囲気もこちらの方が断然いい。
標高が高い為、ややヒンヤリとした空気の中、温泉露天川に浸かる。 外気との温度差もちょうどいい。熱くなると一旦上がって、その辺りに さりげなく置いてあるチェアーで一休み。 周りの景色はまるでジャングル。巨大なマングローブや椰子の木、色とりどりに咲く花。 オープン・エアーなこの空間には、鳥や虫も当然のごとく存在している。 森林浴でも出来そうな感じだ。 敷地内には、各プールや川や滝を繋ぐトレイルがあり、一つの川に浸かった後に また違う他の川に移動したりと、ウロウロ好き勝手に歩き回れて、 ちょっとしたディズニー・ランド気分を味わえる造りになっている。 スパやマッサージなど、あらゆるサービスも揃っていて、至れり尽くせりだ。
利用費の中に「9歳以下の子供は$6」とあったので、子供も入場可なのだと思うが、 我々が居た範囲では、子供の姿は見かけなかった。 （ここは子供が居ると雰囲気が壊れるし、子供向きではないと思われる。） 最近あまりの人気の為、一度に入れる人数をの制限を始めたとのこと。 ハイ・シーズン（11月末〜4月末）の間は、予約が必要かもしれない。 一番良いのは、最近隣接された同名のホテルに泊まること（1泊 $110）だろう。 最高に充実したおいしい朝食が付いて、Tabacon Resort に入り放題。 部屋は新しく綺麗で清潔、十分満足できる設備だし、なんといっても部屋番号で すべてお金の清算がまとめて出来るので、手ぶらでウロつけて本当に便利。 昼間の明るい風景も緑が美しく綺麗で良いのだが、夜間になるとこれが格別！ ジャングルのような庭園がライトアップされ、より幻想的でCOOLだ！！
ここには快楽好きの大人が好きなものが揃っている。 南国、熱帯ジャングル、花の匂い、虫の声、満天の星空、温泉… etc。 たとえ雨でも十分楽しめるとは思うが、特に雲が無ければ尚更最高である。 アレナル火山の噴火して流れだす赤い溶岩という景色が、おまけについてくる。 その昔、『常磐ハワイアンセンター』（喩えが古くてスイマセン？）が目指して 到底辿り着けなかった世界がここに存在していた。 しかも全部正真正銘の本物！ リアル・バージョンだ！！ こんな辺ぴな所によくぞ造った！ と褒めてあげたい。 サンホセから４時間あまりの道のりも、辿り着けば天国が待っている。 Tabacon Resortは、 “快楽好きな大人の為のヒーリング・リゾート” だったのだ。 |
