Vol.23 『Watego's beach』
  2002年2月6日

オーストラリアで最も早く日の出が見れるというバイロンベイ。
朝日が昇ると同時にビーチに人が現れる。
現在、夏ということもあるのか、日照時間が異常に長く、朝6時〜夜8:30くらいまで明るい。
一日の約3分の2もの時間が夏日である。
海に囲まれたこの大陸は、ビーチライフを本気で過ごしたい人には、最適な場所かもしれない。

「ワテゴース ビーチ」は岬の先端にある。
バイロンベイで1番の高級住宅地として有名。もっか、我々の最もお気に入りのビーチだ。
そしてここを訪れる度に、“豊かなビーチライフ&人間的な生活”について考えてしまうのである。

朝
早朝のビーチ。すでに人がいる!
ワテゴ
ここはロングボード天国。

早朝。日の出と共に、出勤前のサーファーが登場する。
ビーチは“鳴き砂”で遠浅の海。透明度は抜群! 広いビーチに10人くらいしか入ってない。
波質はジェントルで、厚めの波がダラ〜ッとくずれる、正にロングボード天国だ。
沖から乗ると、「ザ・パス」くらいロングライド出来る。岸まで乗っていくと、例のごとく、ボードをかついでビーチを歩くことに…。
じいちゃん
足元がふらつきながら歩くおじいさん。
海入ると乗るんだ、これが!

8時頃にはすでに、日中並みの日差しになってくる。勿論、水は暖かい。
この頃には、朝のラジオ体操のように、おじいさん&おばあさんの姿がちらほら現れる。
彼らの会話を聞いてるとオモシロイ。最近始めた趣味の話から孫の話題まで…。
海の上の座談会が始まる。

年寄りは無理しないので、波もここぞっ!という時しか乗らないが、結構ウマかったりする。
リスペクトして波を譲ると、
「あーこんなじいさんに譲ってたら100年かかるぞ〜。乗って乗って!」
と、別のじいさんが声かけてくれたり、もう平和そのもの!

ワテゴースビーチ
Watego's beach.
ビーチの様子
乗りやすい波。

そして段々と、海水浴客や、旅行者、一般のサーファーが現れてくる。
ビーチパークも完備されているので、平日の夜とか休みの日には、家族連れや仲間で、バーベキューしたりする姿も良く見かける。
町中から車で5分という便利な場所にあるにもかかわらず、駐車スペースに限りがある為、大混雑というのはない。(なんせロングボード天国なので、歩いてくる人は殆どいない!)
仮に混雑しても、このビーチは波に乗れる所が豊富にあるので、ストレスが無いのだ。
高級住宅地という立地条件もあるのか、ローカルも皆フレンドリーでやさしい。

Rae's Hotel
「Rae's」ホテル。
ビーチ近くや岬の小高い丘には、雑誌等で世界のホテル100にも選ばれた「Rae's」など、 超高級ホテルやオシャレな高級住宅が建ち並んでいる。
ワテゴース自体、すでに現在立っている家の他は殆どが国有地なので、これ以上、家が乱立することもない。それゆえ、尚更、地価が高くなっているらしい。

ここの波は本当にキレイ。一日中いられる気持ちのいいビーチで、大のお気に入りだ。 午前中に1回海に入った後、日中は殺人光線なのでご飯食べたり、昼寝したり。
そしてまた、夕方近く日差しがやわらかくなって、波が良ければまた海へ…。

夕方になると、学校が終わった子供達と、勤務組みが再び登場。
この時間になると、仕事終わったお父さんが、家族を連れてビーチに遊びに来てるのが目につく。

子供とフリスビーしたり、一緒にサーフィンしたり、バーベキューしたりして楽しんでいる。

午後8時
午後8時過ぎの風景。みんなまだ水着。
余裕でサーフィンできるヨ。
こんな風景を眺めていると、思わず日本にいるサーフィン好きの友人のことを思い出す。
今頃彼は残業してるんだなぁ…とか、土日も奥さんと子供に気兼ねしながら海に行ってるし、寒い冬の海に老体を酷使して入ってるし、それも最近つらくなってきたって言っていたし…。
本気でオーストラリアに移住することを進めてみようかな?
だって夜の8時の景色がこれだよ!

とある平日の夜。
仕事を終え、家に帰ってご飯食べ、風呂にでも入って着替えてスッキリとしたおじさん達が、ビーチで待ち合わせしていたらしく、 それぞれ、ビーチチェアとお酒とつまみを持ってきて、夕焼け時のビーチで飲み始めた。 子供はビーチを駆け回り、奥さん達はバーベキューしながら井戸端会議に花を咲かせてる。

もう1日の時間の余裕が全然違う!!
1日がこんなに違ったら、1年は随分違うだろう。
1年がこんなに違ったら…? 一生は全く違うものになるに違いない。

・・・・・ね、 あなたも考えるでしょう?!

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