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Vol.23 『Watego's beach』![]() オーストラリアで最も早く日の出が見れるというバイロンベイ。 朝日が昇ると同時にビーチに人が現れる。 現在、夏ということもあるのか、日照時間が異常に長く、朝6時〜夜8:30くらいまで明るい。 一日の約3分の2もの時間が夏日である。 海に囲まれたこの大陸は、ビーチライフを本気で過ごしたい人には、最適な場所かもしれない。 「ワテゴース ビーチ」は岬の先端にある。 バイロンベイで1番の高級住宅地として有名。もっか、我々の最もお気に入りのビーチだ。 そしてここを訪れる度に、“豊かなビーチライフ&人間的な生活”について考えてしまうのである。
早朝。日の出と共に、出勤前のサーファーが登場する。 ビーチは“鳴き砂”で遠浅の海。透明度は抜群! 広いビーチに10人くらいしか入ってない。 波質はジェントルで、厚めの波がダラ〜ッとくずれる、正にロングボード天国だ。 沖から乗ると、「ザ・パス」くらいロングライド出来る。岸まで乗っていくと、例のごとく、ボードをかついでビーチを歩くことに…。
8時頃にはすでに、日中並みの日差しになってくる。勿論、水は暖かい。 この頃には、朝のラジオ体操のように、おじいさん&おばあさんの姿がちらほら現れる。 彼らの会話を聞いてるとオモシロイ。最近始めた趣味の話から孫の話題まで…。 海の上の座談会が始まる。 年寄りは無理しないので、波もここぞっ!という時しか乗らないが、結構ウマかったりする。 リスペクトして波を譲ると、 「あーこんなじいさんに譲ってたら100年かかるぞ〜。乗って乗って!」 と、別のじいさんが声かけてくれたり、もう平和そのもの!
そして段々と、海水浴客や、旅行者、一般のサーファーが現れてくる。 ビーチパークも完備されているので、平日の夜とか休みの日には、家族連れや仲間で、バーベキューしたりする姿も良く見かける。 町中から車で5分という便利な場所にあるにもかかわらず、駐車スペースに限りがある為、大混雑というのはない。(なんせロングボード天国なので、歩いてくる人は殆どいない!) 仮に混雑しても、このビーチは波に乗れる所が豊富にあるので、ストレスが無いのだ。 高級住宅地という立地条件もあるのか、ローカルも皆フレンドリーでやさしい。
ワテゴース自体、すでに現在立っている家の他は殆どが国有地なので、これ以上、家が乱立することもない。それゆえ、尚更、地価が高くなっているらしい。 ここの波は本当にキレイ。一日中いられる気持ちのいいビーチで、大のお気に入りだ。 午前中に1回海に入った後、日中は殺人光線なのでご飯食べたり、昼寝したり。 そしてまた、夕方近く日差しがやわらかくなって、波が良ければまた海へ…。 夕方になると、学校が終わった子供達と、勤務組みが再び登場。 この時間になると、仕事終わったお父さんが、家族を連れてビーチに遊びに来てるのが目につく。 子供とフリスビーしたり、一緒にサーフィンしたり、バーベキューしたりして楽しんでいる。
今頃彼は残業してるんだなぁ…とか、土日も奥さんと子供に気兼ねしながら海に行ってるし、寒い冬の海に老体を酷使して入ってるし、それも最近つらくなってきたって言っていたし…。 本気でオーストラリアに移住することを進めてみようかな? だって夜の8時の景色がこれだよ! とある平日の夜。 仕事を終え、家に帰ってご飯食べ、風呂にでも入って着替えてスッキリとしたおじさん達が、ビーチで待ち合わせしていたらしく、 それぞれ、ビーチチェアとお酒とつまみを持ってきて、夕焼け時のビーチで飲み始めた。 子供はビーチを駆け回り、奥さん達はバーベキューしながら井戸端会議に花を咲かせてる。 もう1日の時間の余裕が全然違う!! 1日がこんなに違ったら、1年は随分違うだろう。 1年がこんなに違ったら…? 一生は全く違うものになるに違いない。 ・・・・・ね、 あなたも考えるでしょう?! |