Vol.25 『イルカとSurfing』
  2002年2月19日

バイロンベイと言えば有名なもの。
ひこうき
さて、これは一体なんでしょう???
灯台
Cape Byronの灯台。
オーストラリア最大といわれている。

まずはハングライダー。最初は、「んっ、なんだぁ??」とビックリしたが、いまや見慣れた風景。
だって毎日飛んでるもんね。遥か上空を風に乗って飛んでいくその姿は気持ちよさげである。
たまにビーチで眺めてると、あらあら・・・という感じで近づいてきて、ビーチに着陸したりしている。

そして灯台。なんといってもバイロンベイの象徴とも言えるこの灯台は、
町外れの岬ケープ・バイロンにある。青空を背景にすると、その白い姿はことのほか美しい。
オーストラリア最東端にあるので、日の出を見るには最高だ。

でも、一番凄いのはやっぱりこれでしょう!!

イルカ
Beautiful !

それは「イルカ」が海にいるってこと!!
ここはアボリジニから、野生イルカの3大生息地の1つに数えられた場所。
5月を過ぎれば、クジラが子供を産みに訪れるらしく、ホエールウォッチングでも有名だ。

イルカ達は、サーフィンしてると、ものすごく近くまで遊びに来る。
大体4〜5頭のグループで行動してることが多いように思う。
透明な海で波待ちしてる時、とづぜん足元に黒いカタマリが動くことがあって驚く時がある。
小魚の大群なのだが、イルカ達はそれを追って来てるのかもしれない。

折りしも、イルカ人間として著名なジャック・マイヨール氏の悲報を聞いた頃、 時同じくして、我々はイルカと対面していた。沖で波待ちしてると、突然イルカ達が近くまで泳いで来たのだ。
「あっ、イルカだ!」「キャ〜ッ」。 大騒ぎしている我々を尻目に、地元の人々は、ただほのぼのと眺めてる。(…慣れてる。)
それもそのはず、ここでは毎回サーフィンに行くたびに、イルカと接近遭遇するのだ。
その日以来、海でイルカと会うことがひとつの楽しみになっていった。

「THE PASS」、「Watego's」、「Lenox Head」など、この近郊のポイントではどこででもイルカと出会うみたいだ。 同じ近郊でも、「タローズ」では鮫が出るとの噂が…。
鮫とイルカじゃ、形状は似ていても、エライ違いである。出会いも天国と地獄くらい違う。
ワクワクとハラハラ。やっぱり同じ出会いならイルカでしょう。

アキヤン
「ちょっくらイルカに挨拶してくるわ…。」
と海に入っていくアキヤン。
ユメ
「今日もイルカに会えるかナ…。」

“イルカが波乗りする”という話は周知の事実。
話には聞いたことはあっても、実際自分の目で見たのはここに来てからが初めてだ。
波乗りといっても、正確には、彼らは波のうねりに乗って遊んでいるのだが、 たまに、波のパワーをうけて空中でジャンプしたりして、サーファーを喜ばせている。 考えてみれば、海の生物であるイルカと人間が同じスポーツで楽しんでいるというのは最高だ。

それでも最初、町の本屋で、“イルカと人が同じ波に乗ってる”写真を見つけた時は驚いた。 しかし間もなく、その光景を海で現実に目の当たりにすることになる…。感動…。 ここバイロンベイでは、タイミングが合えば、“イルカと同じ波に乗る”のも夢ではない。 周りの人に聞いてみると、実際に体験した人が数人いた。
うっ・・・・うらやましい・・・・!
そう、今の私達の夢。それは、“イルカと同じ波に乗る”ことなのである。

だが、彼らのスピードは速い。
突然現れてジャンプしたかと思うと、沖からの波に凄いスピードで乗って岸まで行ってしまう。
あと少しパドルすれば触れそうな位置までくるのに、追いつけない。
同じ波に乗るにはタイミングが必要だ。
イルカとサーフ
Lenox Head にて。
イルカ
PEACE !

そして先日、「Watego's」で海に入っていた時、そのタイミングが訪れた。
まず、“自称イルカと気持ちが通じてる”と信じ込んでるアキヤンがイルカを発見。
遠い沖から波に乗ってイルカの群れが近寄ってくる。私も気づいて大急ぎで沖にパドルする。
なんと、アキヤンのいる場所から2〜3mのとこまで寄ってきている!
チャンス! 行くしかないよアキヤン!!

沖からうねりが来る。
乗ろうとするアキヤン。
しかし… くずれない。分厚い波だ。
(あーイルカ達が乗ってっちゃう…。)

ところがここで不思議なことが…。
イルカ達は、まるでテレパシーでも通じてるがごとく、その場所に波待ちをして待っている!
(アキヤン曰く「俺と同じ波に乗ってくれようとしていた。」ていうけど…ホントそう見えた。)
彼らは明らかに人間と一緒にサーフィンすることを楽しんでいる?!

イルカ達は、2度3度とうねりを見過ごして待っている…。
そして、ついに沖から大きなうねりがやってきた。
これだ!
「ウォ〜ッ」 必死でパドルするアキヤン。
それを待ってたかのごとく動きだすイルカ達。
うわっ! 遂に夢の実現か??? しかし、このあと事態はトンデモナイことに!!(ガチンコ風で)

*    *    *    *    *    *

アキヤンの決死のパドルにもかかわらず、あ〜〜っ、なんと! 波は崩れないっ!!
・・・・・・・・・・・・・神様のイジワル。

「ふっ、(乾いた笑い) いいよね、君たちはうねりに乗れて…。」
うなだれる奴を尻目に、イルカ達はそのままうねりに乗って行ってしまったのであった。

あーあ。夢は持ち越し。
果たしてバイロンベイに滞在中に、“イルカと同じ波に乗る”ことが出来るのか?!
答えは“神のみぞ知る”である。

イルカ
Our dream !
「いつかこんな日が…。」

PREV  NEXT

BACK