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Vol.38 『MAUIの波』![]() 遅ればせながら、アキヤンから誕生日のプレゼントを受け取った。 誕生日は11月なので、約半年過ぎのプレゼントである。 8"0のサーフボード。 マウイ在住のChris Vandervoortにシェイプしてもらったものだ。 「Waterman」(“ワタマン”と発音する)は、ロングボードでロコに人気のブランド。 シェイパーのクリスは、世界ランキング上位に入るプロのロングボーダー。 メローで最高な人だ。 もともと、前回マウイにいた時にオーダーしていたもので、 去年のX'マスに間に合うよう、オアフに送ってもらうことになっていたのだが…。
ソロソロと覗いてみると・・・・・ガ〜ン。 なんとボードは破損していた!! しばしショックで呆然…。 ALOHA CARGOのスタッフに文句を言っても、 「俺は知らね〜もんネ。」の態度で、 全然ラチがあかない。 その態度に、だんだん猛烈に腹が立ってきて、 ガーガー文句を言うと、しぶしぶ苦情処理係の連絡先を教えてくれた。 時は奇しくもX’マス&年越しで、 恐ろしく延ばし延ばしにされたのだが、 結局、全額弁償してくれることになった。(当然!) こうして、再オーダーすることになる。 オーストラリアにいる間に出来上がっていたので、マウイで受け取ることにして、 しばし、クリスの工場に置いておいてもらったのだ。 このたび、ようやく初のご対面。
壊れた板は9"0だったのだが、その後、少々短いボードに乗りたくなっていた時だったので、 新しく8"0の動かしやすいボードに変更してオーダーしていた。 Newボードは、かなりよく動く。 今までのボードとは、かなり勝手が違うが、なかなか面白い。 しばらく、このボードとつきあうことになりそうだ。 さて、先週はピタリと波の無かったマウイだが、今週はいい感じだ。 基本的に、冬はノース、夏はサウス方面にスウェルが入り易いのはオアフと一緒。 前回9月に来た時は、あまりの波の無さに泣いた。 しかし、今回は待望のサウス・スウェルが入る時期。期待しながらの再来島なのである。 先週末、この時期には珍しくホキーパにスウェルが入ったことから始まって、 あちらこちらで波が立っている。
以前来た時は湖のように静かで、“どこにポイントがあるの?”といった感じだったが、 サウス・スウェルが入ると、いきなり様変わり。 その名のとおり、至る所に波が立つ。 メローで、まさにロングボード向けのいい感じの波だ。 このポイントに入っている人も、皆、メローでやさしい。正にファンウェイブ!楽し〜い♪ そうこうしている間に、ホノルアにもスウェルが入るとの噂が…。 「今日は波小さいと思うから狙い目だよ。」 そう聞いて、早速向かう。 波が大きくなると、いきなりエキスパートオンリーになるホノルア。 ローカルもきつく、なかなか乗せてもらえない場所なのだ。 私はまだ入ったことがないポイントだったので、“よもや、入れるかも?”と、 期待しながら向かったのだが…?
早朝にもかかわらず、現地に到着すると、 すでに車がチラホラ。 ポイントを覗いてみると、 徐々に波が大きくなっていっている。 「…う〜ん。これはちょいと無理かもしんない。」 と、あえなく私はリタイヤ。 アキヤンだけ入ることに…。 岩の上から眺めていると、うねりは見る見る大きくなっていった。 ここの波は本当にきれいだ。しかもパワフル! しかし、ローカルは厳しく(おやじに中指立てられてた!)、 アキヤンもなかなか乗せてもらえない様子。 それでも何本かイイ波に乗っていた。特に最後に乗った波は最高だった。 その後、岩場でセットに揉まれて大変そうだったけどね。 足の踵を岩場で打ったらしく、血を流しながらの退場となった。 ホノルアを後にする頃には、サーフボードを積んだ車が渋滞するほどであった。 恐るべし、現地口コミパワー。
それにしても、マウイの波は多様だ。 ラウニポコみたいな膝波から、JAWSのような世界最大級の波まで。 1つの島に様々な波が存在している。 年間を通じてここにいたら、きっといろんな波を見れることだろう。 部屋からは、美しい満月が見えている。 自然が創ってくれる造形美に感謝しながら、今日も1日が終わるのだ。 ![]() 満月。キレイだよ。 |