Vol.40 『POIPU』
  2002年6月19日

木のトンネル
Treeトンネル。
ハワイ諸島最古の島、KAUAI
別名“ガーデンアイランド”というくらい緑にあふれた島だ。

空港のあるLUHIEから車で約30分。
有名な“Treeトンネル”を抜けて、
KOLOLAの街を通り過ぎると、
そこがPOIPU
今はサウススウェルが入る時期なので、
南の端にあるポイプビーチにほど近い
場所に滞在することにしたのだ。
一応ハイヤットやシェラトンなどの
ホテルもあるのでリゾート地区なのだろう。

滞在先の「Prince Kuhio」は、可もなく不可もなくといった感じのコンドミニアムだが、
ポイントまで歩いて行けるアクセスの良い場所にある。
プリンスクヒオ
“Prince Kuhio”。
プリンスクヒオパーク
Prince Kuhio Park。
滞在3日目の朝、謎の浸水で洗面所が水浸しになるというアクシデントがあり、
“停電事件の次は浸水事件か?!”と、一瞬あせったが、
すぐに隣の部屋に移ることが出来て、とりあえずは落ちつくことができた。

コンドミニアムの生活というのにも、慣れるとなかなか良いものである。
ホテルと違って、当然それぞれの部屋ごとに、インテリアや食器等、置いてあるものも違う。
ベッドの高さを見て、“ここのオーナーは背が高い”とか、
キッチン周りで、“ここのオーナーは料理好き”とか、
飾ってある絵とか… なんだか、オーナーのセンスやライフスタイルが垣間見れて、
どんな人なのか想像したりするのも楽しい。

*     *     *

斜め向かいにある「ビーチハウス・レストラン」は、粋なレストランだ。
といっても料理のことじゃない(まだ食べたことがない)。
このレストランの芝生からは、サウス・スウェルが入るとブレイクするサーフポイントを、
3つも見ることが出来るのだ。

レストラン正面が「ロングハウス」、真ん中が「センターズ」、
そしてその隣には、名前からして恐ろしい「アシッドドロップ」というポイントがある。
ここはサーフィンを観るには最高の場所かもしれない。入っているサーファーは皆上手いし、
さながら三元中継のサーフィンTVを観ている気分になれるご機嫌な場所だ。
ビーチハウス
ビーチハウス・レストラン脇の芝生。
センターズ
Centersと呼ばれるポイント。

ビーチハウス正面の芝生と防波堤は、いつもサーファーと観光客でにぎわっている。
レストランの敷地内の芝生には、休日ともなると、寝転んで日焼けにいそしむ人々の
格好の憩いの場になっているし、たまにテントを張ってる人もいたりして驚く。
なんでも、寛大なレストランの支配人が、人々の為にこの場所を開放してくれているらしい。

なかなか粋な計らいではないか?
きっと、支配人はサーファーではなのではなかろうか?
だって、ひとたび波が上がると、ここはエキスパートオンリーの場所だ。
目の前で繰り広げられるスーパーセッションを、夕日と共に、素晴らしいレストランで
眺めながら食事する… というのは、なかなかできるもんじゃない。

毎朝、起きたらまずレストラン前を波チェック。
KAUAIは、ほとんどのポイントがリーフなので、タイド表(潮の干満)がかかせない。
ここのところ午前中は、思いっきり潮が引いてるので、入るのは午後からが多い。
ここで波が爆裂してる時は、ビーチからエントリー出来る「ポイプビーチ」に行く。
波は、他のハワイの島々に比べると、もの凄くパワフルだ。

旅に出て以来、海と接する時間が長くなった。
海にいると、いろんな生物と出くわす。
珊瑚や魚を見るのは当たり前だし、亀と出会うのも日常茶飯事。
バイロンベイではイルカともよく出会った。
しかし… こいつは初めてだ…。
モンクシール
モンクシール。あざらし(?)。

沖から黒い物体が泳いできたかと思うと、
あれよあれよという間にビーチにあがってきた。
集まる観光客の視線をものともせず、
波打ち際にデ〜ンと寝そべるこの生物。
“モンクシール”だ。
結構デカイ。(2mくらいある。)
地元民は見向きもしないので、
しょっちゅう現れているのだろう。

地球の7割は海で、当たり前だけど、そこにはたくさんの生物が生きている。
「そう、そう、そうでした。この星はあなたの星でもあるんですよね…。」
そう感じるのは、こんな時だ。

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