Vol.41 『WEST KAUAI』 2002年6月23日 1つの島の中には、様々な景色がある。 KAUAIは、中央部を山々が占めているので、真ん中を横断する道はない。 北部の一部は山沿いの断崖絶壁でとぎれているので、この島を車で1周するのは不可能だ。 とりあえず、西の果てまで行ってみる事にしよう。
KAUAIの車のスピードは、以外と速い。 道は単純なので迷うことはなく簡単だ。 Hanapepeの街は小さい。 お腹がすいてきたので、 途中、ハイウェイ沿いのホテルで休憩。 ここにはもの凄い数の椰子が生えていて、 さながら椰子林といった感じ。 この先に「パカラス」と呼ばれるサーフポイントがあるので、チェックに行く。 その時通ったのが、Pakala村だ。
赤土の上に生い茂る緑や木々。細い道の両脇には、古びた家並みが続く。 マンゴやバナナやノニの木など、どの家の周りにも緑があふれている。 “オールドハワイ”に思わずタイムスリップした気分だ。
住んでいるのもローカルのハワイアン・オンリー。 我々は、この村がすっかり気に入ってしまい、 しばし探索にハマった。 よそ者が来ることはほとんどないのだろう。 村のおじさん達にジロジロ見られる。 目が合っても、すぐうちとけられる感じじゃない。 それでも、話しかければ親切に答えてくれる。 そう、ここは彼らの村なのだ! この村人のルーツは、NIIHAU島らしいと聞き、それも納得。 ハワイ諸島にあるNIIHAU島は、「禁断の島」と呼ばれている。 100%ピュアハワイアンのみが住む島で、許可がないと一般人は入れない島。 水道も電気もガスもない。そこではいまだにハワイ語が話され、 昔ながらのハワイアン生活が息づいているという。 覗いてみたいような、覗いてはいけないような場所…。 外からたくさんの外国人を受け入れてきたハワイ諸島。 大昔から続いてきたのどかな生活が、よそ者のルールで破壊されていくのを、 ハワイアンの人々はどんな気持ちで受け入れていったのだろうか? コーヒー色の村Pakala。 村を後にしてしばらくの間、そんな感傷にも似た気分に浸ってしまった。 この先には、観光ポイントである「Waimea渓谷」がある。
車で約30分くらい、山道を登っていくと すぐに見晴台に到着する。 絶景には違いないが、 ここはヘリコプターかなんかで、 空から見たほうが面白いかも…。 まぁ、とりあえず“見た”という事で、 先に進もう。 Waimeaとその隣のKekahaの街を過ぎると、これから先には店はない。 そう聞いて、この辺りで食料と水を買い込んだ。 目指すは西の果て、「Polihaleビーチ」だ。 ハイウェイを行けるところまで進む。舗装された道が終わるとその先はダートロード。
道はどんどん悪路になるし、周りは見渡す限りのサトウキビ畑。 四駆の車ならまだしも、我々のレンタカーは普通車なので、少々不安になってくる。 “ほんとにこのまま行ってもいいのか…?”と、思った頃に対向車が一台。 道を訪ねると、「あと15分くらいで着くよ。すごくキレイなビーチだよ。」と 教えてもらい一安心。そのまま進んだ。 そして遂に到着!!
24kmものビーチには、ほとんど数える程の人しかいない。 KAUAI独特のゴールデン・サンド。抜けるような青空。 残念ながら波は無かったが、ここにはたくさんのサーフポイントがあるらしい。 こんなところでサーフィンできたら最高だろうね…。勿論、寝転ぶだけでも気持ちイイ。
後ろにそびえ立つ山々も、 真っ赤な色に染まっていく。 ゴールデン・サンドは、 ますます黄金色に変わっていく。 このビーチにたたずんでると、 “自然の中にたまたま人がいる…。” そんな不思議な気持ちになってくる。 |