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Vol.42 『Hanalei』![]() KAUAIのことを、“数十年前のハワイ”と呼ぶ人がいる。 この地に来て1週間を過ぎた頃、ようやく島のリズムが体の中に入ってきた。 それと同時に、どんどんKAUAIが好きになってくる。 北海道の4分の3の広さの島に、5万人の人口。 島全体が緑に覆われていて、大地は赤茶色。波は豊富で、ビーチはゴールデン・サンド。 オアフやマウイよりも、もうド~ンと田舎。 ローカル色も強く、よりハワイアンを感じれる。 “一昔前のハワイ(ポリネシアンの南国の楽園)”のイメージが、まだまだ残っている島だ。 南の島のジャングル遊びを楽しむには、最高の場所だろう。 こういう島が、ハワイ諸島に残っていてよかった… 素直にそう感じる。 「ジュラシック・パーク」 「レイダース」 「ハネムーン・イン・ベガス」 「アウトブレイク」 「6デイズ&7ナイツ」 「南太平洋」 「ブルーハワイ」… etc。 様々な映画のロケに使われたのも納得できるほど、自然が豊富だ。 もうすぐ公開されるウォルト・ディズニーの最新アニメ映画も、KAUAIが舞台らしい。 そんなKAUAIで一番気に入った場所、それがHanaleiだ。
Hanaleiは、ノースショアにある。 有名な映画「南太平洋」の舞台になった 場所でもあり、いろんな人に、 美しい場所だと聞いていた。 ハイウェイを北に向かって走る。 緑がどんどん濃くなってくる。 タロイモ畑が広がる風景が見えてくる。 古びた橋を渡ると、そこからがHanalei。 ルーツをたどれば、およそ2世紀も前から存在していたといわれるHanaleiは、 明らかに、世界でも最も美しい場所の1つであろう。 モス・グリーンの山の裾野に広がるエメラルド・グリーンのタロ芋畑。 反対側にはハナレイ・リバーが流れていて、まるで1枚の絵のようだ。
これらのタロ芋畑は、ハワイアンの主食である“ポイ”として、700年前からその生活を 支えてきている。現在もハワイ産のタロ芋の40%はここからのものだという。 車を止めてしばらく畑を歩いてみる。 畑の用水路には魚が泳いでいるし、真っ赤なトンボがいたりして、なんだか懐かしい。 鳥のさえずりがあちこちから聞こえる。確かにここは楽園だ。 ふと気づいたら、足がドロだらけになるくらい夢中で遊んでしまった。 バリのウブゥドもそうだけど、こういう田舎の畑を見ると、なぜか無償に懐かしい気分になる。 幼い頃の記憶のどこかにラップするのか、はたまた人間のDNAに刻まれた緑に対する 遺伝子の反応なのか(?) 理由はともかく、『目に栄養が行き渡る』ことだけは確かである。
よく映画やプロモーションビデオに 使われている綺麗なビーチ。 波チェックに行ってみたが…。 ここは冬に本領発揮する場所なので、 今の時期、波はあんまりなかった。 “ハワイ一美しい”との呼び声の高い ハナレイ・ベイの波。 一度、拝んでみたいものだ。 ハワイ諸島の中でもKAUAI島は一番北に位置するので、冬のスウェルが最初にヒットする。 つまり、ハナレイ・ベイは、冬のスウェルを大きいまま最初に楽しめる場所というわけ。 ただし・・・・ここでは鮫がよく目撃されている! もともと、KAUAIは海の宝庫と呼ばれるところ。島のあちこちで出るらしい。 現に、我々の滞在中も、ハナレイ・ベイでシャークアタックがあった!! それも8フィートのタイガー・シャーク。(ひえぇ~恐いっ!) それでも、全く動じず海に入るサーファー達。・・・・クレイジー。 ノースショアにはたくさんサーフポイントがあるのだが、この時期は波は期待できない。 その代わり、波が小さい現在、これらのポイントは素晴らしいビーチに変わっていた。 私のお気に入りの極上ビーチを2つ紹介しよう。
まず1つは、「ハイダウェイ・ビーチ」。 その名の通り、“隠れ家ビーチ”。 プリンスヴィル・ホテルの横にある。 トレイルを降りていくとたどり着く。 結構急なトレイルなので、 ロングボード持って降りるのは 少々厳しいかも…? シュノーケリングしたり、 夕日見るのに最適。 もう1つは、「Kee' ビーチ」。北の果てのビーチだ。
海に夕日が落ちるサンセットを楽しむもよし。 体力が有り余っている人は、左端のトレイルを歩くと、「ナパリコースト」の絶景が 見れるらしい。
この女の子は、ここで自作の ネックレスを売っている。 世界最小の商売道具(?) (だって、木の枝だよ!) これで生活していけるのか疑問だが、 本人はいたって幸せそうだ。 毎日、夕日を観ながらここに座っている。
それでも、サンセットで有名なのは、やはり「ハナレイ・ベイ」かもしれない。 ビーチの後ろには虹。これ、お約束! そうこうしている間に、みるみる真っ赤に染まる夕焼け…。 頭の中では、「南太平洋」のテーマソング、“BALI HIGH ♪”が流れてきて…。 もし、KAUAIでどこに住みたいか?と聞かれたら、 私は迷わず、『Hanalei』と答えるだろう。 |