Vol.42 『Hanalei』
  2002年6月28日

KAUAIのことを、“数十年前のハワイ”と呼ぶ人がいる。
この地に来て1週間を過ぎた頃、ようやく島のリズムが体の中に入ってきた。
それと同時に、どんどんKAUAIが好きになってくる。

北海道の4分の3の広さの島に、5万人の人口。
島全体が緑に覆われていて、大地は赤茶色。波は豊富で、ビーチはゴールデン・サンド。
オアフやマウイよりも、もうド~ンと田舎。
ローカル色も強く、よりハワイアンを感じれる。
“一昔前のハワイ(ポリネシアンの南国の楽園)”のイメージが、まだまだ残っている島だ。
南の島のジャングル遊びを楽しむには、最高の場所だろう。
こういう島が、ハワイ諸島に残っていてよかった… 素直にそう感じる。

「ジュラシック・パーク」 「レイダース」 「ハネムーン・イン・ベガス」 「アウトブレイク」
「6デイズ&7ナイツ」 「南太平洋」 「ブルーハワイ」… etc。
様々な映画のロケに使われたのも納得できるほど、自然が豊富だ。
もうすぐ公開されるウォルト・ディズニーの最新アニメ映画も、KAUAIが舞台らしい。

そんなKAUAIで一番気に入った場所、それがHanaleiだ。
ハナレイへの道
Hanaleiへの道。

Hanaleiは、ノースショアにある。
有名な映画「南太平洋」の舞台になった
場所でもあり、いろんな人に、
美しい場所だと聞いていた。

ハイウェイを北に向かって走る。
緑がどんどん濃くなってくる。
タロイモ畑が広がる風景が見えてくる。
古びた橋を渡ると、そこからがHanalei

ルーツをたどれば、およそ2世紀も前から存在していたといわれるHanaleiは、
明らかに、世界でも最も美しい場所の1つであろう。
モス・グリーンの山の裾野に広がるエメラルド・グリーンのタロ芋畑。
反対側にはハナレイ・リバーが流れていて、まるで1枚の絵のようだ。
ハナレイ田園
Hanalei。
タロ芋畑
タロ芋畑を歩いてみる。

これらのタロ芋畑は、ハワイアンの主食である“ポイ”として、700年前からその生活を
支えてきている。現在もハワイ産のタロ芋の40%はここからのものだという。
車を止めてしばらく畑を歩いてみる。
畑の用水路には魚が泳いでいるし、真っ赤なトンボがいたりして、なんだか懐かしい。
鳥のさえずりがあちこちから聞こえる。確かにここは楽園だ。
ふと気づいたら、足がドロだらけになるくらい夢中で遊んでしまった。

バリのウブゥドもそうだけど、こういう田舎の畑を見ると、なぜか無償に懐かしい気分になる。
幼い頃の記憶のどこかにラップするのか、はたまた人間のDNAに刻まれた緑に対する
遺伝子の反応なのか(?) 理由はともかく、『目に栄養が行き渡る』ことだけは確かである。

ハナレイ
「Hanalei Bay」。
山々に囲まれた「ハナレイ・ベイ」は、
よく映画やプロモーションビデオに
使われている綺麗なビーチ。
波チェックに行ってみたが…。

ここは冬に本領発揮する場所なので、
今の時期、波はあんまりなかった。
“ハワイ一美しい”との呼び声の高い
ハナレイ・ベイの波。
一度、拝んでみたいものだ。

ハワイ諸島の中でもKAUAI島は一番北に位置するので、冬のスウェルが最初にヒットする。
つまり、ハナレイ・ベイは、冬のスウェルを大きいまま最初に楽しめる場所というわけ。
ただし・・・・ここでは鮫がよく目撃されている!
もともと、KAUAIは海の宝庫と呼ばれるところ。島のあちこちで出るらしい。
現に、我々の滞在中も、ハナレイ・ベイでシャークアタックがあった!!
それも8フィートのタイガー・シャーク。(ひえぇ~恐いっ!)
それでも、全く動じず海に入るサーファー達。・・・・クレイジー。

ノースショアにはたくさんサーフポイントがあるのだが、この時期は波は期待できない。
その代わり、波が小さい現在、これらのポイントは素晴らしいビーチに変わっていた。
私のお気に入りの極上ビーチを2つ紹介しよう。
ハイダウェイ
「Hideaways」。

まず1つは、「ハイダウェイ・ビーチ」
その名の通り、“隠れ家ビーチ”。
プリンスヴィル・ホテルの横にある。
トレイルを降りていくとたどり着く。
結構急なトレイルなので、
ロングボード持って降りるのは
少々厳しいかも…?
シュノーケリングしたり、
夕日見るのに最適。

もう1つは、「Kee' ビーチ」。北の果てのビーチだ。
Kee' ビーチ
「Kee' Beach」。
Kee' ビーチ
周りは緑にあふれている。
このトレイルを歩いていくと、
2マイル先に滝がある。
なぁ~んにもないところなので、静かにゴロゴロするのが正しい。
海に夕日が落ちるサンセットを楽しむもよし。
体力が有り余っている人は、左端のトレイルを歩くと、「ナパリコースト」の絶景が
見れるらしい。
ネックレス売り
“ネックレス売り”の女の子。

この女の子は、ここで自作の
ネックレスを売っている。
世界最小の商売道具(?)
(だって、木の枝だよ!)
これで生活していけるのか疑問だが、
本人はいたって幸せそうだ。
毎日、夕日を観ながらここに座っている。

虹
夕方は虹がお約束。
もう、毎日観れるよ!

サンセット
Hanaleiピアで観るサンセット。

それでも、サンセットで有名なのは、やはり「ハナレイ・ベイ」かもしれない。
ビーチの後ろには虹。これ、お約束!
そうこうしている間に、みるみる真っ赤に染まる夕焼け…。
頭の中では、「南太平洋」のテーマソング、“BALI HIGH ♪”が流れてきて…。

もし、KAUAIでどこに住みたいか?と聞かれたら、
私は迷わず、『Hanalei』と答えるだろう。

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