Vol.44 『OAFUでやること』 2002年7月10日 マウイからそのままロスを経由してメキシコに飛ぶつもりが、 なぜかオアフにしばらくいる。 理由は・・・・・ずばり、「歯の治療」である。 日本を発つ前に、歯だけは治していかないといけないと思い、ちゃんとチェックしてきたのに この有様。もともと日本でもめったに歯医者にいくことなんかなかった。 歯医者の先生曰く、飛行機での移動や気圧の変化が関係あるとのこと。 今後の旅を考えたら、ここで治しておかねばなるまい。 折りしも夏休みシーズンで、歯医者には子供達が殺到して予約が一杯。 それでもなんとか頼み込んで治療してもらえることになった。 ハワイのさわやかな天気の中、毎日歯医者通いというのも悲しい。 「え〜い、この際、もう出来るだけ全部やっちゃってください。」という我儘なリクエストに、 “ゴルゴ13ばり”の確かさで治療してくれたのはDr.Satoだ。(アラモアナ・ビルディング内) ということで、子供の頃以来、久しぶりに「キュィ〜〜ン」の中にいる。 いくつになっても、あの音はイヤなものだ。涙目。 それでも残り2本は、治療に時間がかかるということで断念せざるを得なかった。 「大丈夫ですかねぇ…??」 と尋ねる私に、 「神に祈るしかないでしょう。」 と真顔で答えるDr.Sato。 …クールなお答えありがとう。 そりゃそうですね。ハイ。 頑張ります。(何頑張るかわかんないけど…。) 歯の治療が終わると、今度は「エアー・チケットの購入」。 当然、出発日がズレた為、エアー・チケットも変更を余儀なくされたのであったが、 その結果、以前よりスムーズな乗換えができるようになり、 正に災い転じて福と成ったのであった。ラッキー!
まるでジャバラのようなエアー・チケット。 これで2月までのルートが確保できた。 テロ以来、入国の際、どの国も リターン・チケットがないと入れない。 よって、次の次まで目的地を決めないと 動けない。まったくもって不便である。 なにはともあれ、これでチケット関係も 当面はOKだ。 あとは恒例の「荷物の見直し」。 これは我々が移動するたびにやっていることで、簡単に言うと “いらないもんを捨てること!”。 何かと増えていく荷物を整理することは大事なことなのである。 特にこれから行く中南米には、サーフボードを持っていくことにしたので大変だ。 サーフボード(8"0) 2本は、当たり前だけど重い。 それにPC関係、カメラ等の機材、アキヤンの絵の道具、ウェットスーツ… などなど、 結構な荷物である。互いのバッグは1つずつなので、それに入るだけの荷物しか持てない。 服も1つ買ったら1つ捨てる。これ、基本。 この際、「可愛い」とか「お洒落」というものは通じない。 「ヴィトン」も「ディオール」も何のこと? てな具合である。 新しく物を買う基準は、「重いかどうか?」 「かさばるかどうか?」のみ! オアフの物だらけの世界で、日々厳しい選択に迫られている我々なのであった。 そしてオアフと言えば、「和食が食べられる場所」。 ここぞとばかりに和食の食べ歩きにハマッた。 「JIMBO」のうどんに始まって、ラーメン、寿司、和定食、「橋本家(レストランじゃないよ!)」と 思う存分食べている。荷物は増やせないけど胃袋は別!とばかりに食べまくる2人。 減った荷物に反比例して増えた体重…。困ったもんだ。 そんなこんなで旅の準備が落ち着いたある日、ワイキキの波もイマイチだったので、 かねてから行ってみたかったマカハに遊びに行ってみた。 初めて訪れたマカハは、カウアイをイメージさせる様な、ローカル色の強い場所。 町も古くてなかなかいい味だしてる。 マカハビーチに辿り着くと、そこには見覚えのある顔が…。
マカハと言えば“バッファロー 一族”が 有名だが、子連れでたたずむその人は、 ラス・Kではないかっ! 思わず話しかけてしまった。 マカハは初めてだと伝えると、 「ヨコハマ・ベイに行ってみれば? すごくキレイなところだよ!」と 教えてくれた。さわやかな好青年。 なんか、いい人じゃん…。
「ヨコハマ・ベイ」は西の果てにある。 あいにくの曇り空だったけれど、 休日だったので、たくさんの人で 賑わっている。 のんびりとしたいい空気だ。 海の水はもの凄くキレイ! 今度は波のある日に来たいと つくづく思った。 この日はアメリカの独立記念日でもあったので、夜はあちらこちらで花火があがっていた。 我々が見たのはアラモアナ・パーク。
すでに大勢の人が待機している中、花火は始まった。歓声があがる。 手前の椰子の木がシルエットみたくなって、なかなか乙なもんである。 これはこれで、ハワイならではの景色かもしれない。 旅の準備も整った。 さて、そろそろ出かけますか…。 次の目的地はメキシコの「ロス・カボス」である。 いよいよ、スペイン語の世界に突入だ!! |