Vol.51 『La Pazの極楽ビーチ』
  2002年8月24日

こちらに来て知ったことだが、「ロス・カボス」には泳げるビーチがない!
(ほんの一部、泳げるビーチもあることにはある。でも、ほとんど泳げないと考えてよい。)
ビーチの数は多かれど、美しくみえるビーチは、一旦足を踏み入れると急に深くなっており、
波も荒いので危険だ。だから、ホテルやお金持ちの家には、必ずプールが付いている。
それではビーチで泳ぎたい人はどうするか…?!

それは、ラパスに行けば良いのである。

セントロ
16世紀からある町。
昔の港町の空気は今はない。
海
アルバロ・オブレゴン通り。
遊歩道があり、夕日も見れる。

ラパスとは、スペイン語で「平和」という意味。
ロス・カボスからは、トドス・サントスを通り過ぎてコルテス海側まで約2時間のドライブ。
南バハ・カリフォルニア州最大の町で、古くは港町として栄えたが、今では美しい海が魅力の町だ。
特にスポーツ・フィッシングやダイビング、ホエール・ウォッチングで有名な場所らしい。

…と、ここまではロス・カボスとなにやら似ている気がするが、大きな違いは、
ラパスには波が無い!」ということである。だからサーフィンは当然無理で
サーファーも見かけない。そのかわり静かな美しいビーチがいくつもある。
波の無い日に遊びに行くには最高だ。

町の中も、なかなかにぎやか。約18万人もの人間が暮らしているだけに、
生活用品は充実しているし、ラパス湾沿いのバーも心なしかオシャレに見える。
サンセット時など、なかなかいい感じだ。
ロス・カボスから行くなら1泊した方が良いと思う。日が暮れてから太平洋側を
運転するのは大変だ。なんならトドス・サントスに泊まるのもいいかもしれない。
夕暮れ時のトドス・サントスは、風情があってキレイだった。
タコス屋
「スーパー・タコス」。
海沿いから1つ手前の道路沿いにある。

ラパスの町中には屋台がちらほら。
特に我々が気に入ったのは、
この「タコス屋」。
ここは「エビ」とか「ロブスター」など、
シーフード専門のタコス屋で、
いつも人だかりが出来ている。
トッピングは自由で、どれだけ入れてもOK。
値段も手頃で、凄くおいしい!

アイス屋
ラパス湾沿いにある「アイス屋」。
スイカアイス
スイカのアイスキャンディ。
種までそのまんま入ってるのが凄い。
あと、気に入ったのはこちらのアイス屋。
ここも人が絶えない店で、いつも遅くまでやっている。
普通のアイスクリームもおいしいが、中でも、アイスキャンディーは絶品だ。
「マンゴ」 「パイナップル」 などのフルーツをクラッシュして、そのまんま固めたような味。
砂糖も添加物も入ってなさそうで自然の味そのまま。
日中の暑い最中に、これにかぶりつくと“幸せ”を感じる。

腹ごしらえが済んだらビーチに向かう。
ラパスのビーチはセントロ(町の中心)より、北に向かうほど綺麗になっていく。
ピチリンゲビーチ
「ピチリンゲビーチ」。
"Playa"はビーチのこと。
ペリカンと子供
ペリカンとたわむれる子供達。
…平和。
海の色は透明度抜群。ビーチもひっそりとしていて静か。
我々が行ったのは平日だったせいもあるのか、ビーチにはほとんど数える程の人しかいない。
「ピチリンゲ・ビーチ」を通り過ぎると、極楽ビーチはもう近い。

その先には「バレンドラ」、「テコローテ」、「コヨーテ」とビーチが続いている。
岩山とサボテン
巨大な岩山と、サボテン。
もう、ずーっとこれ。
しかし、その間、通り過ぎていく景色はこれ。

とても海が近くにあるようには、
見えないこの景色。
だけど、砂漠のオアシスのように、
確かにビーチが点在しているのである。
“信じて行こうどこまでも♪”精神で、
ドライブして行くと必ず辿り着く。

「コヨーテ・ビーチ」は道がダートロードになるので、我々はパスしてしまったので、
どんな所かわからない。食事やビーチ施設もなんにもないところなので、
お腹が空いてる人は 「テコローテ・ビーチ」で食事を摂るといいだろう。
レストランや店も2、3件あるし、なんといっても、ここでは“はまぐり”を食べさせる店があるのだ!
これがまた、生でも焼いてもおいしい。
テコロテビーチ
「Playa Tecolote」。
はまぐり
テコローテ・ビーチでは、
"はまぐり”を食べよう!!
ウマイ!!
そんなこんなで、またしても腹ごしらえをした(そればっかりのような気がする)我々は、
テコロテ・ビーチより、もう1つ手前の目的地に戻る。
バランドラビーチ
「Playa Balendra」。
極楽ビーチ「バレンドラ・ビーチ」だ!!
この入り江には、店もビーチパラソルも、
な〜んにもない。
ついでに人も数える程しかいない。
水は透明で美しく、
小魚が泳いでいるのが海面から見える。


抜けるような青空。
どこまでもどこまでも続く遠浅の海…。
巨大な岩山とサボテンに囲まれたオアシス。
この日は無風で、耳を澄ましても物音ひとつ聞こえない。
ただ、ただ静かな美しい海が広がるだけ…。

むき出しの自然そのまんまの世界で、ただひたすらボーッとした1日であった。

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